俳優、歌手で有名な高橋克典さんと、故・梅宮辰夫さん、梅宮アンナさんは親戚です。
詳しくは、高橋の祖母と梅宮辰夫の母が「姉妹」なので、高橋の母と梅宮辰夫が「いとこ」、梅宮辰夫の娘である梅宮アンナと高橋が「はとこ」となります。
そんな高橋が子供の頃、梅宮辰夫の撮影現場を見学したことがありました。
高橋が故・萩原健一さんのファンだったことから、ドラマ「前略おふくろ様」の現場を見学。
家のセットの中で大人たちがお芝居を真剣にやっている姿に大きな刺激を受けたそうです。
その後、高橋は俳優を目指し、梅宮辰夫に相談するものの、「お前みたいな顔してるのはダメだ。チャウチャウみたいなそんな顔してるのは、芸能界に入れっこない」と一蹴されました。
当時の役者は堀が深くて、目鼻立ちがハッキリしている方ばかり。
どちらかというと「しょうゆ顔」の高橋は無理だと感じたのでしょう。
しかし、その後高橋は芸能界入りし、初めて京都の撮影所に行く際、梅宮辰夫は関係者に「今日から(甥っ子が)京都なんでお世話になります」と根回ししてくれたそうです。
それにより、撮影所のスタッフは最初から家族的に接してくれました。
梅宮辰夫さんの影響力を感じさせるエピソードです。
また、高橋が映画「新・仁義なき戦い/謀殺」で主演した際には、梅宮辰夫から電話がかかってきて「とても良かった」と演技を褒めてくれたそうです。
さらに、高橋のヒット作「特命係長 只野仁」では15年間に渡り、梅宮辰夫と共演を果たしました。
高橋は「現場に来てくれた時はとても痩せていたんですけど、撮影の日になるとすっかり元に戻って、全部セリフが入って一回もNGを出さず…。意地を見ました」と回想。
梅宮辰夫さんの俳優魂を引き継いだ高橋克典の今後の活躍が楽しみです。
※文章をわかりやすくするために一部「敬称略」で執筆しました。