地域住民が続々集まってくる休憩コーナー
ある地方のスーパーには、30席ほどの休憩コーナーがあります。
この休憩コーナーには、食事ができるように割り箸やストロー、醤油、お手拭きなどが常備されています。
それだけではありません。
お茶や水を飲むことができる給湯器まで設置されており、消費者はこれらを全て無料で利用することができます。
休憩コーナーの目的
このスーパーでは、なぜこのような設備を整えているのでしょうか?
その目的は、顧客満足と新規集客です。
お店で購入したものを食べたり、お買い物の後に休憩できるわけですから、当然お客様は喜びます。
「顧客満足」ですね。
また、このような休憩コーナーがあると、地域の人々が集まってきます。
その場所で会話を楽しむためです。
実際、このスーパーの休憩コーナーでは毎日多くのお客様が立ち寄り、地域住民同士のコミュニケーションが行なわれています。
もちろん、主役は高齢者です。
おじいちゃんやおばあちゃんにとってその場所は憩いの場所になっているのです。
こうなると必然的にクチコミが生まれます。
「あのスーパーは楽しいよ」
そのような会話が生まれ、お客様がどんどん知人を連れてくる流れです。
今後の日本の状況を考えると、このような取り組みは大きな効果が生まれるかもしれません。
なにせ、日本人の半数近くが高齢者になるわけですからね。
デザートパスで新規集客
スーパーの休憩コーナーには大きなヒントが隠されています。
大切なことは、いつもご来店いただいている常連のお客様が知人を連れてきたくなる仕掛けを用意すればいいわけです。
同様の事例があります。
あるレストランでは、常連客に対してデザートパスを付与しています。
デザートパスは、食後に無料でデザートが提供される特典パスです。
このお店では、デザートパスを使ってどんどん新規客を集めているのです。
仕組みはこうです。
デザートパスを持つお客様が1人でもいれば、同伴したお客様は全て特典(無料デザート)を受けることができる。
もともとデザートパスを持っている人は優越感を感じることができるし、一緒に来た新規のお客様は特典を体感することで「私もデザートパスが欲しい!」と感じます。
デザートパスを手にするためにはそのお店の常連客にならなければいけないので、この仕組みだけでどんどん新規客が増えているのです。
※「クチコミで集客」については次の記事で紹介しています。
まとめ
繰り返しますが、いつもご来店いただいている常連のお客様が知人を連れてきたくなる仕掛けを用意してください。
その仕掛けが魅力的であればあるほど、お客様はどんどん知人を連れてやってきます。
わざわざ「紹介キャンペーン」などをやる必要もありません。
理想的な新規集客が実現しますよ!