90%以上の確率で顧客情報取得に成功した飲食店の事例

商売繁盛を実現する考え方

お客様の名前や住所、メールアドレスなどの個人情報(顧客情報)を取得することは、商売をする上で一番重要なことです。
しかし、なかには「お客様の個人情報を聞きづらい」と感じている経営者も少なくありません。
特に飲食店経営者でこのように感じている人が多いようです。
お客様が食事をしている最中に名前や住所などを聞くことに抵抗感を感じるのかもしれませんね。
そこで今回は、90%以上の確率で顧客情報を取得することに成功しているある飲食店の方法をご紹介します。
この方法を読むことで、今まで以上にスムーズに顧客情報を取得できるようになるはずなので、是非参考にしてください。
なお、このお店では顧客情報取得までの流れを4段階に分けて考えています。
1つずつ説明していきます。

■ステップ1 現物を見せる

お客様の個人情報を聞くということは、その後に何らかのアプローチがあることを意味します。
「DMを送りたいから住所を聞く」「メルマガを送りたいからメールアドレスを聞く」というふうに。
もちろん、このことはお客様も認識(理解)しています。
「私の個人情報を聞くということは、今後何かが送られてくるのだろう」と感じるわけです。
しかし、お客様の中にはその後何が送られてくるのかがわからないために不安感を感じている人もいます。
そこで、その後に届く現物を先に見せるようにしています。
「お名前や住所をご記入いただいたお客様には、定期的にお店の新聞をお届けします」と言いながら、現物の新聞(ニュースレター)を見せるのです。
目の前で現物を見せられると安心するので、顧客情報を記入していただく確率が上がります。



■ステップ2 お客様のメリットを提示する

現物を見せた後は、お客様のメリットを提示します。
例えば、「新聞と一緒にお得な割引クーポン券や、会員さんだけの特別企画の案内も同封させていただきます」というふうに、お客様が得することをしっかりと説明します。
その際、ここでもクーポン券などの現物を見せることをおすすめします。
併せて、「本日ご記入いただくと、本日のお代金から300円値引きさせていただきます」というふうに、その日に得する要素も加えると、さらに顧客情報が聞きやすくなります。

■ステップ3 解約方法を教える

無料の送付物でも「煩わしい!」と感じるお客様がいます。
そこで、送付物を停止する方法についてもしっかりと説明しましょう。
例えば、「万が一、新聞の送付を停止してほしい場合は、毎号同封されている専用の用紙をFAXするだけで、すぐに発送停止させていただきますのでご安心ください」というふうに伝えることで、お客様は安心してくれます。
ここで注意すべき点は、簡単に解約できる方法を用意すること。
「解約したい場合はお電話ください」といった面倒な方法はおすすめできません。
なるべくFAXやホームページなどから簡単に手続きできる方法を用意するようにしてください。

「客数を増やす方法」については次の記事で紹介しています。

■ステップ4 最終決断はお客様に任せる

最後のステップです。
実は、ここが一番重要なポイントです。
現物の送付物を見せて、お客様のメリットを提示し、解約方法を説明した後、最終決断はお客様に委ねるようにしましょう。
決して無理強いしてはいけません。
全て説明し終わった後はニッコリ微笑んで一言、「いかがですか?」と聞くだけでOKです。
ここで「じゃあ、お願いします」と言えば、個人情報を記入する用紙を差し出し、「必要ありません」と答えたお客様には「わかりました。失礼いたしました」とだけ答えればいいのです。
ここでNOと答えたお客様に無理強いして会員になっていただいたとしても、その後あまり良い反応は得られないので、無理に会員になっていただく必要はありません。
逆に、最後決断の場面でYESと答えたお客様は自ら決断したため、その後の反応も良くなる傾向にあります。
最終決断をお客様に任せることで、より濃い顧客リストをつくることができます。
また、無理にお願いされないので、そこに信頼感が感じられる効果もあります。



まとめ

以上4つのステップで90%以上の確率で顧客情報を取得し、商売繁盛を実現しています。
繰り返しますが、お客様の個人情報(顧客情報)を取得することは、商売をする上で一番重要なことです。
お店にとっても、お客様にとってもストレスなく顧客情報を取得できる方法を是非考えてみてください。
これが商売繁盛のはじめの一歩になることは間違いありません。