代理店サイトではなく、自社ホームページで集客
観光ホテルNでは、売上げの半分以上を自社ホームページから上げています。
ホテル業界では、インターネット集客のほとんどが楽天やじゃらんなどの旅行代理店サイトで占められている中、観光ホテルNでは、それら代理店サイトを経由せず直接申し込むお客様が圧倒的に多いのです。
もちろん、そうなればなるほど、代理店に支払う手数料が不要となるので、利益率が高くなります。
それでは、ホテルNのホームページにはどのような魅力があるのか？ といいますと、これが非常にシンプルなのです。
しかし、これこそが最もお客様が望むサービスなのかもしれません。
旅館・ホテル業以外でも応用可能な施策ですので、じっくりとお読みください。
観光資料を無料送付するサービス
観光ホテルNのホームページ上のサービスは、ホテル周辺の観光地の観光資料を無料送付するサービスです。
どの場所にどのような施設があるのか、どのような楽しみ方があるのか、地元の人だからこそ集められる資料を複数集めて、希望者に無料で送付します。
それらはほとんど全て手作りの資料です。
この手作り資料以外にも、観光地の地図や電車・バスの時刻表、各施設のパンフレットなど、角2封筒に資料をぎっしり詰めて送ります。
ホテルを予約する流れを理解しよう
私たち消費者は、初めて行く観光地のことはよくわかりません。
書店などで売られている旅行ガイド本などを見ながら、手探り状態で観光地に向かう人がほとんどです。
そこに、このような魅力的な資料があればどうですか？
しかも、無料でもらえるとしたら？
とても役立つ資料なので、受け取った人の多くが感動するでしょう。
ここで冷静に考えていただきたいのですが、旅行客のほとんどが「観光地に行くこと」を目的にして旅行を計画します。
目的のホテルがあるわけではなく、観光地が目的である場合がほとんどです。
例えば、「京都の金閣寺に行きたい」という目的があり、その後「金閣寺の近くで良いホテルを探そう」となるわけです。
ホテルNの経営者は、その順番に目をつけ、観光地資料の無料配布サービスを決断しました。
観光客を増やし、そこから選ばれる仕組み
一般的なホテルの販促策では、自ホテルの魅力や良さだけをアピールしがちですが、それでは不十分です。
自社ホテルの魅力に加え、観光地情報を魅力的に打ち出すことで、まずはその場所（観光地）に来るお客様の数を増やす。
その上で、観光地に来るお客様から選ばれる方法を考える。
この流れが構築できれば、理想ですね。
もちろん、観光ホテルNが送る観光資料の中にはホテルの案内も同封しています。
その中には、ホテルの女将やスタッフの写真やコメントも載せており、旅行前から親近感が沸き、選ばれやすくなる仕組みがあります。
観光ホテルNの経営者は言います。
「まずは、私たちの土地に来るお客様の望みをすべて満たしてあげること。そこにあるのは、奉仕の心だけです。
しかし、そうすればするほど、結果的に当ホテルを選んでもらえる。お客様が喜べば、会社も豊かになっていく。
世の中って、そのようなものなのかもしれませんね」
ご相談カード
さらに、観光資料の中にはご相談カードも同封されています。
旅行計画中に生まれる疑問や不明点、旅行中に困ったことがあればいつでも気軽に電話相談できるサービスが記されたカードです。
この「ご相談カード」は、他の宿泊施設に泊まっているお客様でも無料で利用できます。
ここまで手を差し伸べてくれるホテルはなかなかありません。
地域でナンバーワンの人気ホテルになるのも当然なのかもしれません。
まとめ
まずは、あなたのお店の客層を深く見つめて分析してください。
その客層であるお客様が本当に望むことは何なのか？
あなたのお店でできることは何なのか？
来店前にお客様が望むことを満たしてあげれば、売上げが増えないわけがありません。
是非参考にしてください。