イベントに地域の主婦が殺到!
あるカーディーラー(車の販売会社)の成功事例を紹介します。
その会社では、女性向けの軽自動車新発売キャンペーンを企画しました。
一般的な企画としては「試乗会」や「来場者へのプレゼント企画」などが考えられますが、このような一般的な企画ではなかなか集客できません。
そこで、思い切って、商品(車)とは全く関係ない企画を行なうことにしました。
それは「100円で新鮮野菜取り放題」というイベントです。
会場には新鮮野菜を山積みにして、野菜を取るためのバケツを100個用意。
先着100名に限定して新聞折込チラシでイベントを告知しました。
すると、イベントに参加したいという地域の主婦が殺到!
あっという間に100名に達してしまいました。
試乗会などの一般的な企画では100名もの方に来場してもらうのは至難の業ですが、ターゲット層である主婦が喜ぶ企画を行なうことで、短時間で定員に達してしまったのです。
イベント成功の理由は、野菜を購入した「後」にあった!
「しかし、100名を来場させることは成功したかもしれませんが、車は売れたのですか?」という疑問を抱いた方も多いでしょう。
結論からいうと、かなり売れました。
その理由は、お客様が野菜を購入した後にあります。
「100円で新鮮野菜取り放題」イベントは平日の昼間に行なったところ、来場したほとんどの人が歩いてきました。
(家の車は旦那が仕事で乗っていっているので、歩いてくるしかなかったのです)
しかし、手には野菜がいっぱい!
そこで、カーディーラーの営業マンが「よろしければ車でご自宅までお送りしますよ」と声をかけていきます。
そこで実際に試乗してもらう作戦です。
車の中でお客様とコミュニケーションを取り、実際に車に乗ってもらうことで車の魅力を伝えることができました。
100円で大量の野菜を購入できた上に、車で送迎までしてくれたことに感動する人も多かったそうです。
車を購入する人が増えたのは当然といえるでしょう。
企画を行なう場合はゴールを明確に
このように、企画を考えるときは全体の流れを考えながら構築するようにしましょう。
「たくさんの人を集めること」だけを目的にするのではなく、集めた人をどのような方法で「お客様」にするかが重要です。
もちろん、必ずしもイベント当日に成約する必要はありません。
イベントできっかけを作り、その後DMなどでフォローしていく流れもありでしょう。
いずれにしても最終ゴールは成約です。
お客様に何かを購入していただかなければイベントをする意味がありません。
企画を行なう場合はゴールを明確に。