変なシステム
先日、自宅近くの大手飲食チェーン店に行きました。
そのお店では前払い制が採用されていたのですが、これがなんとも変なシステムだったのです。
まず、お店に入ると席に案内されます。
そして、席でメニュー表を見て、注文する商品が決まったら、清算レジに行って食券を購入。
その券を持って再び席に着くと、店員がやってきて注文を確認。
その後商品が運ばれてきました。
う~~~ん、なんだか複雑~~~!
一般的な「前払い制」の場合は、お店の入り口付近に券売機があり、そこで支払いを済ませて席に着きますが、このお店では席に着いた後に食券を購入し、再び席に着くという非常に煩わしい工程を踏まなければいけなかったのです。
また、食券を買った後に店員がやってきて注文を取るのであれば、前払い制にする必要はないのでは?
複雑なシステムを完全理解できないまま店をあとにしました。
「前払い制」と「後払い制」のメリット・デメリット
ここで「前払い制」と「後払い制」の特徴をまとめてみます。
「前払い制」は先にお金を払うので、食い逃げの危険性がありません。
また、券売機の場合は、スタッフによる現金横領の心配もありません。
(実はスタッフの現金横領事件はかなり多いのです)
さらに、「注文を取る・清算する」という工程が省かれるので、スムーズな業務が実現します。
これらが「前払い制」の代表的なメリットですが、デメリットもあります。
食事が終わった後に店員との接触(レジでの清算)がないため、お客様の退店に気づかず、「ありがとうございました!」というお礼を言い逃すデメリットもあります。
ちなみに、牛丼の吉野家では「清算時のお客様とのコミュニケーション」を大切にしたいという考えから、券売機は導入していないそうです。
「変なシステム」を改善する方法
このように、「前払い制」と「後払い制」にはそれぞれメリットとデメリットがあるわけですが、先日私が行った大手飲食チェーン店は「前払い制」と「後払い制」のメリットが生かされていないように感じました。
理想の形としては、食い逃げ防止をしつつ、お客様とのコミュニケーションも取ることを狙ったのかもしれませんが、注文するまでの工程が
席に着く
↓
メニューを決める
↓
レジでお金を支払う
↓
席に着く
↓
店員にオーダーする
と複雑過ぎます。
いろいろと試行錯誤している段階であることは理解できますが、もしあなたのお店の中に変なシステムがあれば、見直すことをおすすめします。
変なシステムを発見する方法は、スタッフがお客様役になって実際に買い物をしてみるといいでしょう。
「変なシステム」があればすぐに気づくはずです。