お願いすれば仕事がもらえる?
私の体験談です。
私は20歳代の頃、福岡市の大手印刷会社の営業マンとして働いていました。
ある月、目標売上げまであと一歩という場面で苦しんでいました。
すると、上司からこう言われました。
「今からクライアントのところに行ってお願いしてきなさい」
上司は「目標売上げまであと一歩なので、仕事をくださいと言ってきなさい」と言うのです。
私は心の中で「お願いするだけで仕事がもらえるのではれば苦労しないのに…」と感じましたししかし、上司からの命令なので、そのままクライアント先に向かいました。
半信半疑のままで。
そして、日頃取り引きをしているクライアント3社に出向き、「目標売上げまであと一歩なので、仕事をください」とお願いしたところ、その場で3社から仕事をいただくことができたのです。
さすがに驚いてしまいました。
人は他の人を応援することに喜びを感じる
上司によれば、この「お願いします営業」は若い営業マンしか使えない裏技とのこと。
今、振り返ると理解できることですが、日頃おつきあいしている若い営業マンが苦しんでいたら「救ってあげたい」と思うのは当然です。
そして、ここで仕事を発注することでその営業マンが目標達成できるのであれば、まるで自分のことのように嬉しく感じるでしょう。
そう。
人は他の人を応援することに喜びを感じるのです。
だから、売上げが厳しい場合は直接お願いすればいいのです。
お客様がそれを受け入れてくれた場合には満面の笑顔で喜びましょう。
すると、お客様は「私は良いことをしたんだな」と感じるようになりますから、お客様自身の満足度も高くなります。
仕事をもらえる上にお客様も喜んでくれるわけですから、こんなに良い話はありませんよね。
「お願いします営業」の注意点
ただし、この営業法には注意点もあります。
それは、この方法は頻繁に使えないこと。
毎月のように「お願いします営業」をしていると、お客様もうんざりします。
「この人は営業職に向いてないのでは?」と感じるかもしれません。
ここぞ! という場面でのみ使用する必殺技と心得ましょう。
※「飛び込み営業を成功させる方法」については次の記事で紹介しています。
「お願いします営業」の応用技
次に「お願い営業」の応用技を紹介します。
それは、ニュースレターに「仕事の目標や将来の夢の話」を書くこと。
先ほども説明した通り、人は他の人を応援することに喜びを感じる習性がありますから、特に若い営業マンや経営者の夢や目標を読むと「応援したい!」と思うものなのです。
是非試してみてください。
↑このような「仕事の目標や将来の夢の話」の記事を読むと「応援したい!」と感じるようになります。