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お店に来なくなったお客様に連絡をして大丈夫?
前回、「失客を再来店させる方法」について書きましたが、「お店に来なくなったお客様に連絡をして、本当に大丈夫?」と感じた方も多いでしょう。
「お店に来なくなったお客様は、そもそもお店のことを嫌いになったから来店しなくなったのではないの?」という考え方です。
でも、安心してください。
あなたのお店が魅力的な商品・サービスを提供して、しっかりと接客をしているのであれば、その心配は無用です。
もちろん、失客の中にはあなたのお店を嫌いになって来店しなくなった方もいるかもしれませんが、ほとんどのお客様はそうではありません。
「二度と行きたくない!」と感じたお店はどれくらいある?
ここで、あなたの質問です。
飲食店や美容室など、あなたが今までに行ったお店の中で「もう二度と行きたくない!」と不満に感じたお店はどれくらいありますか?
きっと、そのような記憶はほとんどないはずです。
ちなみに、私は長年生きてきて、「もう二度と行きたくない!」と感じたお店はほとんどありませんでした。
まあ、多少の不満があるお店はありますが、「もう二度と行きたくない!」と感じるほど怒りを感じたことはありません。
これだけ長く生きてきて1店舗もないのです。
しかし、ほとんどのお店にリピート来店していません。 ←ここ、重要です。
なぜだと思いますか?
その理由は簡単です。
過去に行ったお店のことを忘れているからです。
脳の中から完全消去しているわけではありませんが、思い出せない状態になっているのです。
その証拠に、あなたにも次のような経験はありませんか?
ある日、知人に誘われて飲食店に行ったとき、「そういえば、このお店は昔来たことがある!」と感じた経験が。
これが思い出せない状態です。
日常的には思い出せないけれど、そのお店に行けば思い出します。
思い出せないのであれば来店が実現するわけがありませんから、来店してくれないのは当然ですよね。
人は翌々日(2日後)には72%も忘れる
エビングハウスの忘却曲線によると、人は
20分後には42%忘れる
1時間後には56%忘れる
9時間後には64%忘れる
1日後には67%忘れる
2日後には72%忘れる
6日後には75%忘れる
31日後には79%忘れるそうです。
あなたのお店に来店したお客様は翌々日(2日後)には72%も忘れるわけですから、ここでもいかに再来店が難しいことであるかを理解できるはずです。
「新しいお店に行きたい」という願望
また、消費者には「新しいお店に行きたい」という願望もあります。
いつも行っているお店は慣れているから安心できるし居心地は良いけれど、刺激がありません。
一方、新しいお店には刺激があります。
未知のものに対する興味や期待感ですね。
だから、お客様は常に「新しいお店に行きたい」と思っているのです。
つまり、お客様が来店しなくなった代表的な理由は「あなたのお店に行ったことを忘れている」「他の新しいお店に行きたい」の2つなのです。
※「失客の再来店も立派な新規集客です!①」については次の記事で紹介しています。
胸を張って堂々とアプローチしよう
ここで、「あなたのお店に行ったことを忘れている」「他の新しいお店に行きたい」というこの2つの理由を深く考えてみてください。
あなたのお店は嫌われていますか?
嫌われていませんよね。
そう。
来店しなくなったお客様の多くは、あなたのお店に不満があったから来店しなくなったわけではないのです。
だから、胸を張って堂々とアプローチしましょう!
アプローチをすると、あなたのお店を忘れていたお客様は思い出すことができるし、新しいお店に行ったお客様の中には一定割合でそのお店に満足していない方もいますから、かなり高確率で再来店してくれます。
失客をほったからしにしていることほどもったいないことはありません。
一般的な新規集客よりも早く「失客に対する対策」を仕組み化しましょう!