新聞折込・ポスティングの効果比較

売れるチラシの作り方

若者のほとんどが新聞を購読していない事実

新規集客のために作成したチラシをどのように配布していますか?
ひと昔前までなら新聞折込をすれば、ほとんどの地域住民に届けることができました。
しかし、最近は多くの人が新聞を定期購読していません。
その最大の要因は、インターネットです。
新聞を読む主な理由は、社会のニュースやテレビ欄を見ることでしたが、それらの情報はほとんど全てインターネットで取得することができるようになりました。
だから、わざわざ新聞を購読する必要性がなくなったわけです。
特に若者世代のほとんどが新聞を購読していないので、若者向けの商売をしている場合は注意が必要です。

ポスティングとは?

それでは、どうやって配布すればいいのか?といいますと、自分でポスティングするという方法があります。
商圏エリア内のマンションや各家庭のポストに投函していく方法です。
これなら新聞を定期購読していない家庭にもチラシを届けることができます。

ただし、注意点もあります。
まず、マンションなどの集合住宅には管理人さんが常駐していて「チラシの投函お断り!」と掲げているところが少なくありません。
また、配布部数が多い場合は、配布完了するまでに時間がかかるデメリットもあります。
マンションなどの集合住宅が多い都市部では短時間で配布できますが、家同士が離れている田舎ではかなりの時間を要してしまいます。
また、実際にポスティングをしてみると理解できますが、数時間ポスティング活動をしていると、かなり疲れてしまいます。
これにより、本業が疎かにならないように注意しましょう。

「新聞折込チラシの効果がある曜日とは…?」については次の記事で紹介しています。

手間をかけたくない場合はポスティング業者を利用しよう

これらの問題点を回避したい場合は、ポスティング業者に依頼する方法もあります。
新聞折込同様、希望のエリアと部数を伝えれば、ポスティング業者が代行して配布くれます。
地元のポスティング業者は、インターネットで「ポスティング ○○○(地域名)」で検索してください。

ただし、ポスティング会社に依頼する場合にもいくつかの注意点があります。
まず、新聞折込よりも料金が高いこと。
B4チラシを新聞に折込する場合は3円程度ですが、ポスティングの場合は6~10円以上かかる場合があります。
(ポスティング業者によって価格は様々です)
1軒1軒の家のポストに投函していくわけですから、新聞折込よりも高額になるのは当然です。
また、配布するチラシの量が多い場合は、配布完了するまでに2~3日以上かかる点は、自分でポスティングする場合と同じです。
これも1軒1軒の家のポストに投函していくわけですから当然ですよね。
例えば、「週末の金・土・日曜日の3日間キャンペーン」を打ち出したチラシの場合、新聞折込ならキャンペーン当日(または前日)に一斉配布することができますが、ポスティングの場合は2~3日以上かかるので、配布タイミングを決めるのが難しくなります。
短期間のセールやキャンペーンの場合は、新聞折込のほうが良いでしょう。

また、配布完了するまでの具体的な日数は、業者によって異なります。
規模が大きい業者の場合は短期間で配布してくれますし、規模が小さい業者は2~3日以上かかってしまいます。
ポスティングを依頼する前に希望部数を伝えて、「どれくらいの日数がかかりますか?」と尋ねることをお忘れなく。



ポスティング業者の選定は慎重に!

しかしそれでも、最近の社会状況(新聞購読者の減少)を考えると、ポスティングのほうが地域住民に届きやすいのは間違いありません。
そこで、ポスティング会社の選定は慎重に行なうようにしてください。
多くのポスティング会社では、アルバイトやパートを雇って配布活動をしています。
最近は高齢化社会ですから、シルバー人材センターに依頼することも増えてきました。
すると、チラシを配布していた人が面倒くさくなって、大量のチラシをゴミ捨て場に廃棄したという事件も生まれています。
「人に任せる仕事」ですから、このような事件が発生するのも仕方ありません。

…と、ここまでややネガティブな話が続きましたが、しっかりとしたポスティング業者なら短期間でしっかりと配っていただけますので、知人の経営者や印刷関係の仕事をしている人などにおすすめのポスティング会社を聞いて選定するようにしてください。
また、他社よりも極端に安い業者は避けたほうがいいですね。

新聞折込とポスティングのメリット・デメリットをまとめてみました。

新聞折込 ポスティング
メリット ●料金が安い
●日本中ほぼ全てのエリアで折込可能
●希望の日時に折込可能
●新聞を購読していない家庭にもチラシを配布することができる
(マンションなどの集合住宅では配布できないところもある)
デメリット ●年々新聞の購読者数が減っているので、全ての世帯への告知が難しい
(特に若者への告知は難しい)
●一般的に新聞折込よりも料金が高い
●部数によっては配布完了までに時間がかかる場合がある
●都市部以外では受け付けていないポスティング業者が多い
●自分でポスティング活動をすると疲れる
●チラシの廃棄事件の可能性もある

新聞折込とポスティングを併用

新聞折込とポスティングそれぞれにメリットとデメリットがありますので、私が最もおすすめするのは、広範囲に新聞折込を活用し、近距離エリアにはポスティングを行なう併用技です。
特に店舗の場合は近距離エリアの住民が来店する可能性が高いので、近距離エリアを重点的に配布する考え方です。

…これらを総合的に判断して配布法を決めるようにしてください。