コロナが終息した日の日記
その日、私はテレビ放送に釘付けとなった。
新型コロナウイルスに効果的な新薬とワクチンが開発され、コロナ問題は一気に終息に向かったのだ。
あれほど日本中を、いや世界中を席捲したコロナウイルスは、もう怖いものではなくなった。
人々は一気に町に繰り出した。
商業施設やデパートでは「コロナ克服セール」の横断幕が掲げられ、今まで外出を控えていた消費者たちが殺到した。
映画館やテーマパークも息を吹き返し、若者や家族の笑顔が溢れた。
サッカーやプロ野球も、いまだ無観客試合であるけれど再開した。
電車や新幹線も通常運行となり、観光地は大盛況。
ホテルや旅館に予約が殺到した。
国際線の飛行機も勢いよく飛び立ち、ハワイでは世界中の人々が抱き合った。
飲食店や美容室などの個人店舗も復活し、人々の笑顔が溢れた。
よくよく考えてみると、たった数ヶ月間の出来事だった。
終わってみれば、あっという間の出来事だったのだ。
そして、世界を震撼させたコロナウイルスは、もう怖いウイルスではなくなった。
ウイルスに効果的な新薬とワクチンが開発されたのだから。
もう怖いものは何もない。
ここから世界経済が回復するのだ!
あわせて、政府はコロナ関連の融資制度や給付金制度の中止を宣言した。
ここでふと気がついた。
私は何もしていなかったことに。
融資や給付金を申請することや、コロナ沈静後の準備を何ひとつしていなかった。
コロナ報道に怯え、冷静に「先」を見ることができなかった。
しかし、世の中は既に回復し始めている。
完全に手遅れになってしまった。
私はこの数ヶ月間を意味なく過ごしたことによって、全てを失ってしまったのだ。
(終わり)
こういうふうに後悔しないように、今からあらゆる準備をしましょう。
コロナ終息は意外と早いかもしれませんよ!
※「コロナウイルス問題で売上が伸びてる業種・業界まとめ」については次の記事で紹介しています。
※「コロナ給付金(持続化給付金)に対する私の考え方」については次の記事で紹介しています。