あなたもできる!「ハワイ旅行プレゼント企画」
今回は、少し反則スレスレの販促ノウハウですが、このような考え方があるということを覚えておくことは、あなたのお店の今後の販促活動を優位にすすめることができるようになりますので、しっかりと読んで覚えておいてくださいね。
基本的に広告をつくるときにはお得な要素が必要となります。
必ずしも必要というわけではありませんが、お得な要素がないと広告の反応率は格段に下がってしまいます。
お得な要素の代表的なものとしては割引やプレゼント企画がありますよね。
あなたも一度くらいは経験したことがあるはずです。
ちなみに、駅やコンビニなどに設置されているフリーペーパーには「割引」や「プレゼント企画」がたくさん載っています。
お得な要素のオンパレードです。
しかし、フリーペーパー広告の反応率は(一部を除いて)年々下がっています。
そこでライバル店は何をするかというと、さらに割引率を高めたり、より豪華なプレゼント企画を打ち出してくるようになります。
…もう、利益など得られる状況ではありません。
しかし、そんな過酷な時代を生きている私たちはライバル店に勝たなければいけません。
そのために必要なことは、ライバル店よりも魅力的な要素を用意することです。
ライバルが「1万円の商品券プレゼント」と打ち出しているのであれば、あなたは「ハワイ旅行プレゼント」と打ち出す必要があるということです。
「ハワイ旅行なんて、そんな経費あるわけない!」という声が聞こえてきそうですが、今から説明する方法を使えば、あなたのお店でも「ハワイ旅行プレゼント」を企画することも不可能ではありせん。
プレゼント企画には2種類のものがある
それでは「ハワイ旅行プレゼント」を企画する具体的な方法を説明させていただきますね。
「プレゼント企画」には必ず当たる企画と必ずしも当たるとは限らない企画の2種類があります。
広告でよく見かける「抽選で10名様に○○○プレゼント!」という打ち出し方は、必ず当たるプレゼント企画です。
一方、「くじを引いて当たりが出たら○○○プレゼント!」という打ち出し方は、必ずしも当たるとは限らないプレゼント企画となります。
くじを引いて当たりが出たら賞品をプレゼントするわけですから、当たりが出るかもしれないけれど、当たりが出ないかもしれないということです。
これは確率の問題ですから当然ですよね。
この「必ずしも当たるとは限らない」という考え方をベースに、ある中古車ショップでは、次のような企画で多くの新規集客に成功しました。
「今お乗りのあなたの愛車のナンバーと同じ番号でハワイ旅行プレゼント!」
車のナンバーの4つの数字と、店頭に貼りだした4つの数字が見事揃うと「ハワイ旅行」をプレゼントするという企画です。
4つのうち3つの数字が揃うと2等、2つの数字が揃うと3等、1つの数字だけが揃った場合は4等というふうに、ハワイ旅行以外の賞品も用意しました。
たった4つの数字なので、消費者は「もしかしたら当たるかもしれない!?」という期待感が膨らみ、さらに2~4等まで用意されていることによって、好奇心の強い消費者が押し寄せたのです。
しかし、冷静に考えてみるとわかりますが、1つの数字が揃う確率は10分の1なので、4つの数字が全て当たる確率は10,000分の1になるわけです。
…当たるわけがありません。
しかし、このような遊び心溢れる企画に、消費者はつい惹き付けられてしまうのです。
また、消費者には企画への参加条件として、名前や住所、今乗っている車のナンバーや車種(または欲しい車の車種)などのお客様情報を記入していただきました。
これにより、今現在実際に車を持っている、または車の購入を考えている優良見込み客リストを集めることができたのです。
(そもそも車を必要としないひやかし客を排除することができました)
ここで集まった見込み客リストに対して、車の案内や様々なイベントや企画をご案内することで、スムーズに売上げを上げることができたのです。
ところで、一番気になる「ハワイ旅行」はこれまでに何人くらいが当選したと思いますか?
答えは… 0人です。
企画をスタートして3年が経過しますが、いまだに当選者が現れていません。
少し気の毒な気もしますが、応募要項には「必ず当たる」とは書かれてないので立派な合法施策といえます。
そして、この方法はいくらでも応用することができます。
携帯電話の下4桁の番号でもいいですし、くじびき企画や何かにチャレンジして達成したらプレゼント進呈!でもOKです。
重要なことは、プレゼント企画には「必ずしも当たるとは限らない企画」があるということ。
そして、これを応用すると、今まで以上に魅力的な企画を生み出すことができるようになります。
つまり、広告の反応率を上げることができるようになるということです。
「ハワイ旅行プレゼント企画」の注意点
ただし、注意点もあります。
「必ずしも当たるとは限らない企画」のプレゼント賞品として「ハワイ旅行」を用意する場合、当選者が現れた際の購入ルートを明確にし、予めその賞品を購入するための経費を用意しておく必要があります。
「必ずしも当たるとは限らない企画」でも、当選者が出る可能性はゼロではありませんからね。
ただし、「ハワイ旅行」も閑散期の平日の航空運賃だけに限定すれば、往復料金7~8万円程度で手配することもできます。
最近は格安航空券なども普及しているので、低コストで手配することも十分に可能です。
…このように、まずはライバル店に勝つ魅力的な賞品を用意し、「必ずしも当たるとは限らない当選方法」で打ち出してみましょう。
そして、何度か同様の企画を繰り返し、どれくらいの確率で当選者が出るのかを検証してください。
広告の反応が良くて、当たる確率が低いことがわかれば、「ハワイ旅行」以上の思い切った企画を実施することも可能です。
※「グループ割引~お客様の人数が増えれば割引企画」については次の記事で紹介しています。
まとめ
フリーペーパーで「クーポン券持参で1,000円引」と打ち出して100人のお客様を集客すれば、値引き額の合計は10万円です。
一方、閑散期の平日で航空運賃だけに限定した「ハワイ旅行」は7~8万円。
それでは「クーポン券持参で1,000円引」と「ご来店でハワイ旅行が当たるかも♪」では、消費者はどちらのほうに魅力を感じると思いますか?
答えは明白ですよね。
そんな少ない経費でも魅力的に見える賞品を選ぶことができれば、販促企画は成功したも同然です。
ライバル店よりも魅力的な企画を考えて商売繁盛を実現しましょう!