「食べたいメニュー」を1品無料で提供する企画

販売促進100連発!

今回紹介する事例は、たった1つのアイデアで売上げを急拡大させることに成功した飲食店の成功事例です。
是非参考にしてください。

「食べたいメニュー」を1品無料で提供する企画

神戸市の居酒屋M店の事例です。
企画の名称は「まもるの木の収穫祭」です。
(店主の名前「まもる」から付けられています)
まず、来店したお客様に「まもるの木の種」(小さな用紙)を渡します。
お客様は「まもるの木の種」に「名前(ニックネームでもOK)」「食べたいメニュー」を1つ記入します。

そして、記入した用紙を↓こちらの「まもるの木」(コルクボードに貼られた大判の用紙)に貼り付けていきます。

やがて、「まもるの木の種」が増えると共に「まもるの木」は彩っていきます。
そして、来店した翌月の最初の「日・月・火・水曜日の4日間」に再来店いただいたお客様に、以前記入した「食べたいメニュー」を1品無料でご提供するという企画です。
お店で実際に設置されている告知用看板が↓こちらです。

積極的なチャレンジ精神

なぜ、このような企画を実施したのか?といいますと、居酒屋M店では「月の前半(特に10日まで)」の売上げが伸び悩んでいました。
「なんとか、月の前半の売上げをアップさせたい」という願望から企画をスタートさせました。
しかし、「1品無料プレゼント企画」にはリスクもあります。
お客様にとっては嬉しい企画なので、当然客数は増えるかもしれませんが、1品無料とすることで利益が減る可能性があります。
また、「食べたいメニュー」が高価格商品に偏る危険性もあります。
しかし、企画はやってみなければわかりません。
チャレンジ精神あふれる店主は、積極的に企画をスタートさせました。
その結果、当初予想された不安はなくなりました。



企画から得られた結果とは?

以下は企画で得られた結果です。

●1品無料で食べられる分、通常よりも注文数・滞在時間が増え、客単価が向上しました。
●例えば2人で「まもるの木の種」を書いたお客様が、翌月4~6人で再来店するなど、客数アップにも貢献しました。
●最初は「高いメニュー」に集中したものの、企画が定着していくと共に、「本当に食べたいメニュー」を書き込むお客様が増えていった。
お客様の心理が、「得したい」から「いろいろなものを食べたい」に移行していったようです。
●「食べたいメニュー」が理解できるので、調理スタッフのモチベーションも上がりました。

当初「売上げ・集客1.2倍」を目標に始めたこの企画は目標を達成し、今では姉妹店でも導入して好調な業績を上げているそうです。

ユニークな会員制度

また、この企画に参加するためにはある条件が必要となります。
その条件とは、お店の会員になることです。
単なる「ポイント付与」だけでは会員化が難しい今の時代、「次回1品無料」は遊び心が刺激され、大きな魅力と感じられるようで、大幅な会員増加にもつながりました。
そこで増えた会員にはさらに魅力的な情報をお届けし、さらに売上げアップを実現する好循環が実現しました。

会員制度もユニークです。
「そこそこ会員」→「なかなか会員」→「プレミアム会員」
というふうにレベルアップしていき、「プレミアム会員」に達した際にはBGMを流してお祝いをするそうです。

「まもるの木の収穫祭」も「ユニークな会員制度」も、常に意識していることはお客様を楽しませることです。
お客様を楽しませれば楽しませるほど、お客様はリピートしてくれるそうです。

「飲食店 絶対するべき!7つの集客法」については次の記事で紹介しています。

お客様を楽しませる企画

販促企画はやってみなければわかりません。
企画立案時には、様々なメリット&デメリットが考えられます。
企画スタートまでに、それらのポイントを熟考して対策を練る必要がありますが、それらは机上の空論の域を脱しません。
デメリット要素が致命的なものでなければ、まずチャレンジしてみましょう。
当初予想できなかった壁にぶちあたることがあるかもしれませんが、その時はそこで再び熟考して起動修正すればいいのです。
お客様を楽しませる企画。
あなたもチャレンジしてみませんか?