ペット愛好家や子連れママに支持されるお店づくり

商売繁盛を実現する考え方

世の中には、実際に経験しないとわからないことがたくさんあります。
例えば、ペット愛好家が感じる不便な生活。
家にペットがいると気軽に旅行に行けないし、ペット同伴での入店をOKにしているお店はとても少ないので、お店探しに苦労していたります。
しかし、ペットを飼っていない人はそのような悩みを理解できません。
何が不便で、どこに不満があるのかがよくわかりません。
そんな(ペット愛好家にとって)不便な世の中に、彼らの心を満たすお店やサービスがあれば人気が出る可能性は高くなります。

子連れママ(お子様連れのママ)の悩み

同様に、子連れママ(お子様連れのママ)も、様々な場面で不便を感じています。
例えば、カフェ。
もともとカフェを利用する人たちは静かな場所を求めています。
そこに、お子様連れ客がやってきたらどうでしょう?
当然、子供はお喋りをしたり、泣いたりします。
静かな場所を求めてやってきた他のお客様にとっては迷惑です。
そこで店主は決意します。
「乳幼児のお子様連れのご入店はお断りいたします」と。
しかし、子連れママたちも「カフェに行きたい」と思っています。
「行きたいけれど、子連れでの入店OKのお店が少ない」
多くのママたちが、そう感じているのです。

一番良くないのは、姿勢を明確にしていないお店

もちろん、お子様連れの入店をお断りしているお店が悪いわけではありません。
これは経営方針ですし、他のお客様の満足度を優先しているわけですから何も問題はありません。
一番良くないのは、姿勢を明確にしていないお店です。
店頭に「乳幼児のお子様連れのご入店はお断りいたします」と書いていないのに、入店すると断られたり、お子様連れOKであるにも関わらず、そのことを明確に打ち出していないお店があります。
お子様連れOKであれば、そのことをはっきりと打ち出さなければ子連れママたちは入店しづらいのです。



徹底的に歓迎する

例えば、以下の3つのお店では↓このような掲示をしています。
A店「お子様連れOK」
B店(告知なし)
C店「お子様連れはお断り」
この3店があれば、C店はもちろん、B店にさえ入りづらいのです。
それでは、どのように打ち出せばいいのか?といいますと、店頭に「お子様連れ大歓迎!」と記すようにしてください。
「歓迎」ではなく「大歓迎!」です。
また、お店の中にも「お子様連れ大歓迎!」を感じさせる工夫が必要です。
例えば、子供用のメニュー表を用意したり、子供用のスプーンやフォーク、イスを用意したり、子供たちが楽しめるおもちゃや絵本が楽しめるキッズスペースを用意するなどです。
また、離乳食やミルクの持ち込みをOKとし、自由に使えるお湯を用意したり、トイレ内で必要な備品を用意したり、トイレそのものの改装も考えられるでしょう。
さらに、「親子で楽しめるセットメニュー」を開発して提供すれば、お子様連れを大歓迎している姿勢を具体的に打ち出す方法もあります。
ここまで徹底して、子連れママたちはようやく安心して入店することができるのです。

ターゲット層を絞れば絞るほど集客しやすい

現代は人口減少時代ですから、新規集客しづらい傾向にあります。
ライバル店と同じ属性のお客様を狙っても、なかなか来店してくれません。
それなら、もともと世の中に不便不満を感じている限られた層を狙う方法は考えられないでしょうか?
もともとそのようなお店は少ないので、ターゲット層を絞れば絞るほど集客しやすいメリットが生まれます。
ただし、ペット同伴やお子様連れ入店を許可すると、それ以外のお客様が離れていく可能性はあります。
しかし、特に都市部などでは、限られた層でも十分採算が取れるはずです。

「限られた層」をターゲットにするメリット

「限られた層」をターゲットにする場合に意識すべきことは徹底することです。
中途半端な表現や店づくりでは、どちらのお客様も反応しません。
ペット同伴やお子様連れ入店をOKするのであれば、そのことを具体的にわかりやすく打ち出し、店内でも彼らを大歓迎することを徹底するようにしてください。
もともと彼らは世の中に不便を感じているので、割引なしでも来店してくれるでしょうし、仲間たちとの絆は深いので、良いサービスを用意すればするほどクチコミが生まれる可能性も高まります。



ヒヤリングしよう

さらに、「限られた層」を狙う場合は、必ず彼らへのヒヤリングをすることをおすすめします。
何に不便を感じて、何を望んでいるのかを徹底的に聞くのです。
そこには、商売繁盛のヒントが眠っていることは間違いありません。

「商品よりお店の魅力で集客しよう」については次の記事で紹介しています。

業界No.1のポジション

これ以外にも、世の中には様々な属性の人が存在しています。
一度、今までのあなたの人生を振り返ってみたり、今まで以上に周囲の人々を注意深く観察してみてください。
「限られた層」を見つけ出して、彼らが満足できるサービスを提供することができれば、一気に業界No.1のポジションを取ることができるかもしれませんよ!