缶バッジ付ポスターで売上げアップ!

販売促進100連発!

缶バッジ付ポスターでチラシを大量配布

今回は、ポスターを活用した販促事例をご紹介します。
若者向けのある洋服販売M店では、B1サイズのポスター(縦1,030×横728mm)に、缶バッジ100個貼り付けて宣伝活動を行ないました。
缶バッジはそのまま貼り付けるのではなく、小さな透明の袋にお店のチラシ・クーポン券と共に封入して貼り付けました。

お店は繁華街に位置しており、立地的には恵まれているものの、ライバル店が多く集客に苦戦していたそうです。
そこで実施していたのが、街頭でのチラシ配布でした。
1人でも多くの通行人にチラシを手渡すことで集客を図っていたのです。
しかし、通行人は多いのですが、チラシを手に取ってくれる人はほとんどいません。
オーナーはチラシ配布に関するセミナーなどに行って研究を重ねたのですが、思ったような効果は得られませんでした。
しかも、オーナーは店番をする必要があるので、チラシ配布のためにアルバイト生を雇っていたのですが、良い結果は得られませんでした。

そんなある日、Tシャツにたくさんの缶バッジを付けたお客様が現れました。
いろいろな会話をしているうちに、缶バッジを集めている若者が多いことを聞いたオーナー。
これをヒントに作成したのが、缶バッジ付ポスターです。
その効果は絶大でした!
100個もの缶バッジが、週末には数時間でなくなってしまうのです。
手渡しでチラシを配布していたときは、丸1日かけても100枚配布できない日があったのに、缶バッジというおまけを付けただけで、通行人自らピックアップしていくようになったのです。
若者にとって「かっこいい!」と感じるデザインを施したその缶バッジは、はじめのうちは缶バッジを作成する簡易の機械を利用して作成していましたが、そのうち生産が追いつかなくなり、今では専門業者に発注しているほどになりました。
費用は、1万個作成して1個30円です。
1日平均300個の缶バッジを使用するので、1日の経費は約1万円。
この金額は、アルバイト生に支払う金額とほぼ同じ額であるにも関わらず、約3倍もの配布量を実現したことになります。



金の缶バッジで購入意欲を高める

その後、お店の売上げは急激に上がっていきました。
それまでの3倍ものチラシを配布したわけですから当然でしょう。
また、缶バッジに同封されているチラシにはある工夫が施されてあります。
それは、お店で1,000円以上購入すると、金の缶バッジをプレゼントするという企画です。
(「金の缶バッジ」の単価も30円です)
金色のバッジは無料配布されているバッジよりも価値が高く感じられるため、これを「欲しい!」と感じるお客様が増えたのです。
特に収集癖がある男性客には大きな効果を発揮しました。

ポスター販促の注意点

ここで、ポスター販促の注意点をお話しします。
ポスターは基本的に「読む」ものではなく、「見る」ものです。
チラシやパンフレットなどは手元でじっくりと「読む」のに対して、ポスターは至近距離で読むことはほとんどありません。
1~2メートルくらい離れた位置から「見る」ものです。
だから、ポスターを作成する際は、細かい情報(小さい文字)を載せないようにしてください。
作成している場面では至近距離で確認するので気づきにくいのですが、実際に壁などに貼り付けて確認してみるとわかります。

これは、店内のミニポスターにも同じことがいえます。
時々、チラシなどに記載されている程度の文字の大きさで情報を記載しているミニポスターがありますが、壁に貼った時点で手元に持ってくることはできないので、店内のミニポスターでも小さい文字はNGです。
どうしてもポスターだけで商品説明をしたい場合は、2枚組にするようにしてください。
例えば、1枚目のミニポスターには「この刺身、生きてます!?」といった興味を喚起するコピーだけを大きく打ち出します。
1枚目のミニポスターを見たお客様が、「何これ?」と感じてもらえば成功です。
興味を持ったお客様は、必ず2枚目のミニポスターにも目を通してくれます。
この方法なら、小さい文字でも読んでもらえる可能性が高まります。

これは、チラシを作成する場合にも必ず意識するようにしてください。
興味を惹く大きなコピー(または画像)と、小さい文字の商品情報という2段階構成で、大小のメリハリをつけるのです。
これだけでも、今までの広告よりも反応が高くなることは間違いありません。



クーポン券付ポスター

次に紹介するのは、「缶バッジ付ポスター」と似たようなポスター販促で、クーポン券付ポスターで繁盛している飲食店G店の事例です。
このポスターは店内に貼ってあるもので、A3サイズのポスターに30枚のクーポン券を貼り付けています。
(クーポン券は、再剥離タイプの両面テープを使用しているので簡単に剥がすことができます)
特に男性客が多いこのお店では、過去に何度かフリーペーパーの「クーポン券広告」を実施したのですが、高い効果は得られませんでした。
そもそも、フリーペーパーを見ない男性が多いからです。
仮にフリーペーパーを見たとしても、いちいちクーポン券を切り取ってお店に持ってくる男性客はほとんどいませんでした。
そこで、オーナーは考えました。
「同じ割引を行なうのなら、店内で行なってもいいのでは?」
そこで誕生したのが、クーポン券付ポスターです。
ポスター掲出後、しばらくは大きな反応がありませんでしたが、徐々に客数が増えていきました。
そう。お客様の視点が変わっていったのです。
「クーポン券があるからG店に行く」という考え方から、「G店にはクーポン券があるから行く」に変わったのです。
これが浸透すれば、しめたものです。
事前にクーポン券を切り取って持参するという行為がなくなる気軽さから、たくさんの男性客の支持を集めたのです。
今では、メニュー表よりも先に「クーポン券付ポスター」に目を通すお客様が多いとか。
ちなみに、この「クーポン券付ポスター」は店内8ヶ所に貼ってあります。
売上げと共に利益が上がってきたG店では、今後近くの駅構内へのポスター掲出や、店頭(入り口)への貼り出しも考えているそうです。

「感動の初回無料サービス」については次の記事で紹介しています。

まとめ

ポスターだからといって、単に1枚の紙である必要はありません。
ポスターを見た人が思わず手に取ってみたくなる要素を詰め込むことができれば、高い経費をかけることなく、消費者の注目を集めることができ、それが集客に結びつくのです。
あなたもユニークなポスター販促を実践してみませんか?